議員報告・人間万事塞翁が馬

一般質問2020年3月定例会
先日行われた令和二年度第一回目の赤井川村議会定例会において行った一般質問をご紹介します

質問 『体育館の老朽化と若者のスポーツ離れについて』

教育行政の中で体育館の持つ意義は大きいと思いますが、利用者として体育館を訪れると、かなりぞんざいに扱われているのではないかと思う部分があり教育長としての姿勢を確認したいと思います。

先ずは、体育館の老朽化をどうとらえているかお答えください。
次に、ホールに入ると先ず感じるのが『暗くて汚らしい』です。薄暗いのは古い建物なので仕方ないとは思いますが、壁紙を見ると色あせ、破れ、剥がれたりしているところが多く、汚く感じます。他市町村の体育館をいくつか見てきましたがホールは明るく清潔に感じました。体育館は中体連などの大会も行われる村の顔。ホールはすぐに改装すべきと考えますがどうでしょうか?
更に、トイレに入ってみると男子トイレには和式が二つ、女子トイレには和式が三つです。簡易的な様式便座が置かれていますが、そろそろ簡易ではなくウォシュレット付き様式便所にならないものでしょうか?
暗い、汚いからの発想として、安全性の不安も感じるところです。アリーナの天井には、ここ数年使ったことがないのでは?と思われるバスケットのゴールがありますが、個人的には信用性にかけ、大きな地震が来た時に落下の心配があるのではないかと心配です。必要性がないなら撤去すべきだし、何かに使う予定があるなら、動作の確認や点検が行われているのかお答えください。
喫煙の問題はどうでしょうか?つい少し前まで男子更衣室が喫煙ルームになっていて、住民の声を受け指摘させていただいた経過がありますが、禁煙は徹底されているのでしょうか?役場の敷地内は全面禁煙になった一方で、体育館の敷地内、特に玄関あたりでタバコを吸うのは如何なものかと考えます。喫煙を許可するなら喫煙ルームをちゃんと設置すべきだと考えます。教育長としての判断をお尋ねします。
次に、二階のトレーニングルームですが、過去には動かなくなったランニングマシーンやエアロバイクが長く放置されていたり、壊れかけた器具がそのままにしていることが多く利用者の不満も聞いています。できることなら充実させて頂きたく資料を用意したのでお配りした資料をご覧ください。

資料1.総務省の出した20~30代の運動離れの様子を紹介したグラフ。

資料2、厚生労働省の出した運動不足と死因の関係を示したグラフ。


人間の身体は水と骨と筋肉と皮膚からでき、体内の臓器も筋肉運動で形成されるものがほとんどです。専門的な知識も必要なので多くは語りませんが、子供のころに当たり前に動かしていた筋肉が、使われなくなると、筋肉の収縮が起こり、それが関節痛の原因のひとつとされています。また、運動不足は中性脂肪を増加させ、高血圧や高血糖の兆候が見え始めるのも20代後半からです。当然、それに対する予防が必要になるのです。
50歳(ごじゅう)を過ぎる頃になると人生に未練を感じ健康志向が増え、健康教室や、運動教室などに参加する人が増えますが、予防医学の観点から行っても、積極的に運動を勧めなくてはいけないのは20~40代の世代ではないかと思います。赤井川村の現状を見ても一時的なスポーツイベントとして、ソフトボール大会やミニバレー大会などはありますが、それを常習化するためのものではありません。
教育行政だけの問題とは思っていませんが、先ずは体育館の設備としてトレーニング機材の充実を懇望(こんもう)します。都会にあるようなフィットネスクラブを作ってほしいの願うものでありません。日頃の運動不足や冬季間の足腰強化の為にも、定期的な機材整備が可能なランニングマシーン3〜5台、エアロバイク3〜5台の設置と、フィットネスやハンドクラップダンスをする為のモニター、更には利用の促進や、機材を利用した健康指導が行われれることを期待しますがいかがでしょうか?
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上に質問から頂いた回答です。

1.体育館の老朽化について
2.3.ホールやトイレの改修工事について


 ご指摘の体育館の老朽化についてですが、本施設は昭和54年に建設されまして現在41年目に入るわけですけれども、年数がたっており、改修、修繕等を行いながら現在に至っているものです。
大規模なものでいうと、昭和62年から修繕を続け、現在に至っています。安全な利用を脅かす破損は早急に改善しなければなりませんし、効果的な学習の妨げになる劣化は計画的な改善をしなければならないと私自身も考えるものであります。
 さて、教育委員会では、平成29年に劣化状況の大規模調査診断を行いました。同年3月に長期保全計画を策定いたしております。現在は、本調査診断の健全度、危険度判定に基づく補修、それから緊急補修を進めながら、本計画に基づいて改修を進めるとともに、長期保全計画に基づく改修計画を村全体の行政推進計画と調整を図りながら進めているところです。本計画に基づく改修では、平成29年度に体育館の屋根、外壁の工事、それから防球ネット、換気扇などの改修を行っています。また、改修計画では、次の30年度に予定していた体育館のポーチ等玄関部分のバリアフリー化のスロープ、それから自動ドア化等の工事も前倒しで行ってございます。
 先ほどご指摘ありましたトイレ、ホール等につきましては、長期保全計画では5年次目、6年次目、令和3年度、4年度に改修を計画しているものでございます。ご質問のとおり、ウォシュレットつき洋式トイレ化、それから車椅子での利用ができる多目的トイレ一部屋分の設置も計画に入れてございます。ホールの採光は、大きな改修は難しい部分もございますが、壁紙の色ですとか照明の変更により改善する計画となってございます。基本設計書はできておりますので、村長部局と調整しながら順次改修を進めていきたいと考えております

※つまり、来年(令和3年度)、再来年(令和4年度)にトイレやホールの改修工事を予定していてトイレも洋式トイレや車椅子での利用も可能になるという回答でした。

4.アリーナのバスケットゴールについて

 バスケットボールのゴールについてですけれども、以前バスケットボールの愛好会があった折には活用の場も多くありまして、私自身使っていたこともありますが、現在は余り使われておりません。安全性については、前述の29年の調査診断で安全確認をしており、その後については担当職員が隔年で確認しておりまして、現在安全性に問題はないとの報告を受けてございます。
※多分10数年使われていないし、今後使われることはないでしょう。災害時の事も考えると撤去すべきだと思いますが、かなり予算がかかりそうです。村民の皆様はどう思いますか・・・?

5.施設内での喫煙問題

 喫煙についてですが、望まない受動喫煙の防止を図る観点から、2018年の7月に成立しました健康増進法の一部を改正する法律が制定されまして、施設の区分ごとに令和2年4月1日まで、ここで全面施行となるわけですけれども、現在段階的に施行されているところであります。体育館については、施設内喫煙の禁止、それから喫煙専用室設置も不可というふうにされている施設でございます。本村の体育館についても10月以降灰皿を撤去したところですが、議員ご指摘のとおり、喫煙者がいるとの話を受けまして、体育館内に全面禁煙の表示を掲示させていただいているところです。
 教育長としての判断をということですが、健康の増進を図ることを目的とした体育館でございますので、健康を損なうおそれがあると言われている喫煙を許可することは趣旨に反するものであるというふうに思いますし、本施設での禁煙は利用者のご理解をいただきたいというふうに思っていますし、また法令上の部分でも屋内禁煙と定められた施設であり、さらに喫煙専用室設置、これについても法令に反するものであることから、設置する予定はございません。


6.トレーニングルームと機材について

 トレーニング機材につきましてですが、廃棄するよりも利用可能な状態のものは利用したいという利用者からの申出もありまして、利用者の願いを酌み取る形でご指摘のような状態になっていたところです。現在所有者の了解を得て整理を進めているところであります。
 また、機材の充実につきましては、先ほど申し上げました長期保全計画の5年次目、6年次目にトレーニング室床材の強化改修を計画しております。それに併せて整備をしたいと考えてございます。村民の体力向上、健康の維持増進の観点から効果的な整備をしていきたいと考えているところですが、機種台数等利用ニーズも確認しながら進めていきたいというふうに思っています。また、整備された後には、村民への周知を含めた利用促進についても計画したいと考えてございます。スポーツ推進委員などのご意見も伺いながら計画的に進めようというふうに考えてございますが、またご助言いただければ幸いでございます。

※トレーニング機材の購入も計画があるということなので、利用者にニーズを聞き、要望していきたいと考えています。


この後、再質問で、
昭和29年に長期保全計画ができ、令和1年2年に何も工事が行われていない現状と、3年4年に行うという回答への違和感、そして、トレーニング機材の具体的な考えを聞きました。次のような回答があったことをお伝えしておきます。

計画については平成29年に策定されてはいるものの、村全体の様々な予算の中で計画どおりに必ずしもいっているものではなくて、それぞれの年度に必要な予算が組まれたときにその予算が、今回の体育館でいうと一時的に手をつけていないであるとかという部分が出ているという実態があるかなというふうに思っています。

機種台数等の中身については利用ニーズ、それから利用の状況等も踏まえて再度計画していきたいなというふうに思っていますので、予算との兼ね合いもありますが、識見のある方々、議員も含めてご意見いただければなというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いします。


という回答がありました。
長期計画の内容を村のHP上で探すのがホント難しく(使い勝手が悪い)一般住民の皆様が計画の中身まで確認する機会は少ないと思いますが、今後、予定通り体育館の老朽化工事が行われるようチェックしていきます。

一番の目的は村民の健康。特に年齢を重ねるにつれて運動が億劫になります。継続的な運動が行われるよう、魅力的な体育館にすること。更に、現在ある運動サークルやグループが使い勝手のよい施設になるように知恵を出し合い向上を目指していきたいと考えています。体育館についてはまだまだ要望はありますが議員報告としての一般質問はこれで終了します。


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道の駅について

前例があるのかは分かりませんが、議員運営委員会を通過した一般質問の原稿を一部書き換えることになりました。当然、それも議会のルールに従ったものです。「圧力がかかった」と言うことではないと判断し、自ら原稿の差し替えを行いました。そのルールを説明するためにも、訂正する前の原稿と訂正後の原稿を紹介しますので宜しければお読みください。

〇 訂正前
昨年の選挙の際、「議員になったら、赤井川の道の駅をどうにかしてよ」という住民の声を多く聞きました。
その声を受け「先ずは自分で利用してみよう」と昨年秋から6回、赤井川村の道の駅を訪れ利用してみました。僕が気付いた点をお伝えします。

1.Wi-Fiが簡単に使えない。当たり前の事ですが、今や観光地は無料Wi-Fiがあり、Wi-Fiを経由してSNSで拡散してもらうというのが宣伝のひとつです。現在『道の駅スポット』というWi-Fiは利用できますが、ログインの必要性からインバウンドの利用が見込めません。御存知の方も多いと思いますが洞爺湖温泉街はエントリー画面から自国語を選択するだけで世界各国の人が利用可能です。せめて館内ではパスワード入力程度で使えるWi-Fiの整備を希望します。
2.キャッシュレス決済ができない。当然ながら最近は安全面からも、時短の為にもキャッシュレスが求められています。売る側に手数料はかかりますが交流人口を増やすためにもキャッシュレス決済を検討できないものでしょうか?
笑い話のような僕の体験談ですが、その日一番のお客としてレストランで注文し1万円を差し出すと「すみません、お釣りがなのですが、、、」と言われて車にとりに行ったことがあります。キャッシュレスなら、お釣りの心配もなく、人件費の削減にもつながると思います。
3.スタッフルームの扉、ジェラード売り場の横の扉がいつも開けっ放しです。何か目的があるのかもしれませんが、事務所の扉が開いて、中のパソコンの画面が見えるなんて驚きです。
4.村の加工品を扱うことはとても重要だと思います。その中でもプリンやケーキなど冷蔵品はどの道の駅でも目を引き、手にしたくなるものですが、残念なことに冷蔵ショーケースがレジ横、スタッフが出入りする通路に置かれています。最近は食品に付けられた品質表示や賞味期限などを確認して購入される人も多いのに、ゆっくりと多くの人が冷蔵のショーケースの商品を手に取ることができません。場所の移動を検討すべきだと思います。
5.禁煙車での長いドライブ、途中にタバコを吸いたくなる喫煙者がいることでしょう。喫煙室の設置に反対はしませんが、道の駅にある喫煙ルームがあまりに臭いと指摘があり、僕も入ってみました。想像以上の匂いで、真冬に窓を開けタバコを吸う利用を何人も見ました。公共施設の喫煙問題は色々とありますが、道の駅にあえて喫煙ルームを設置するならサービスとして気持ちよく利用できるスペースを確保するべきだと考えます。
6.レストランで出された食事の評価は控えますが、お客様に食事をしてもらう姿勢として、コーヒーは食券、食事はカウンターで現金払いというのは不便と言うしかありません。更に、昼食をとっている人は数名しかいないのに、配膳回収はなく、水は紙コップでセルフ、カウンターの中でおしゃべりが聞こえるというのではリピーターは望めないのではないでしょうか?せっかく暖かい食事を出すのであればもう少し配慮が必要だと感じます。

以上6つの感想を述べましたが、これはあくまでも僕の感想だし違う人が利用すれば別な感想があるかもしれません。また、ピーク時の状況も勘案する必要がありますが、指定管理の道の駅と言えば、初期投資なし、更に、昨年の状況を聞けば3名もの地域おこし協力隊が道の駅のスタッフとして国の税金を給料にして働いています。これらの条件と赤井川村の顔としての役割が見合っているかどうか?村としても今後、評価していく必要があると思います。ただ、その前段階として、住民の声や利用者の声を拾い、問題があれば指摘し、改善できるものは改善してもらうといった関係を結ぶ必要があるような気がしてなりません。一部の声かも知れませんが、道の駅の役割や経営を不安視している住民がいる以上見逃せない問題です。指定管理契約も更新が近いと聞いていますが道の駅の今後について、どうお考えかお聞かせください。

〇 訂正後
昨年の選挙の際、「議員になったら、赤井川の道の駅をどうにかしてよ」という住民の声を多く聞きました。
その声を受け「先ずは自分で利用してみよう」と昨年秋から6回、赤井川村の道の駅を訪れ利用してみました。僕が気付いた点を3点お伝えします。

1.Wi-Fiが簡単に使えない。当たり前の事ですが、今や観光地は無料Wi-Fiがあり、Wi-Fiを経由してSNSで拡散してもらうというのが宣伝のひとつです。現在『道の駅スポット』というWi-Fiは利用できますが、ログインの必要性からインバウンドの利用が見込めません。御存知の方も多いと思いますが洞爺湖温泉街はエントリー画面から自国語を選択するだけで世界各国の人が利用可能です。せめて館内ではパスワード入力程度で使えるWi-Fiの整備を希望します。
2.キャッシュレス決済ができない。当然ながら最近は安全面からも、時短の為にもキャッシュレスが求められています。売る側に手数料はかかりますが交流人口を増やすためにもキャッシュレス決済を検討できないものでしょうか?
3.禁煙車での長いドライブ、途中にタバコを吸いたくなる人もいることでしょう。喫煙室の設置に反対はしませんが、道の駅にある喫煙ルームがあまりに臭いと指摘があり、僕も入ってみました。想像以上の匂いで、真冬に窓を開けタバコを吸う利用者を何人も見ました。公共施設の喫煙問題は色々とありますが、道の駅にあえて喫煙ルームを設置するなら気持ちよく利用できるスペースを確保するべきだと考えます。

また、指定管理契約の更新も近いと聞いています。経営やサービスの評価もすることになると思いますが、その前に、住民の声や利用者の声を聞き、問題があれば指摘し、改善できるものは改善してもらうといった関係を結ぶ必要があるような気がしますが、現状はどのように評価方法を考えているかお聞かせいただけますか?さらに、住民からの道の駅に対する要望など聞き取りを行う予定があるかどうかをお聞かせください。


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かなり短くなっていますが、訂正をした点は1つ。それは道の駅の経営に関する質問を削除したと言うことです。
指定管理と言うルール上、指定管理者の事業における経営点については指定管理者の裁量に委ねるというのが基本的なルール。それに踏み込むのは議員の仕事でなく、一般質問で理事者に回答を求めても回答を得られないだろうと判断した為、削除させていただきました。
『道の駅は村の顔』という側面があるので、改善点があれば強く求めていくべきだと思いますし、地域おこし協力隊の扱いには不満もありますが、それらを指摘するにも議員が行う場合、一定のルールに従って行うべきだとわかりました。このブログにおいてもそうですが、あまりルールに縛られない発言を、、、と常日頃思っています。ルールに縛られないと言うことは、ある程度『節度』と『責任』を持った発言をしなければいけないと学んだ機会になりました。繰り返しになりますが、自ら発言を訂正したことをお伝えしておきます。

長くなりましたが、以降村長の答弁です。

1.Wi-Fiの設置について

 今後の道の駅における評価や住民意見の反映方法についてどのような考えを持っているのかという趣旨のご質問であるかと思われますが、まずは実際に連議員も道の駅を訪れ、要望や疑問を持たれた点についてお答えいたします。
 新たなWi-Fiの設置要望についてですが、現在設置している道の駅SPOT、無料公衆無線LANにつきましては、北海道開発局において道路情報、気象・災害情報、観光情報など様々な情報にアクセスできるよう全ての道の駅に設置されています。ご感想を持たれたようにログインの必要はありますが、道の駅として、また避難施設として公衆無線LANの機能を有しておりますので、現時点で新たな設備導入は考えておりません。

2.キャッシュレス決済について

 キャッシュレス決済ですが、外国人観光客を中心に利用者の利便性は高まる一方、決済手数料の負担や決済処理に一定の日数を要することとなります。これらの事情を考慮し、指定管理者においては新たな決済方法を導入する環境には至っていないと判断しているところです。

3.喫煙所について
 
 喫煙場所については、施設整備により、喫煙者、非喫煙者双方にとって望ましい環境が提供されているものと思います。年間60万人を超える来場者数と北海道における喫煙率の高さをはじめ、喫煙環境についてはそれぞれ価値観の相違もありますが、指定管理者の業務として引き続き適正な管理を求めていくことに変わりありません。

4.住民や利用者からの要望について

 現時点における道の駅に対する評価についてお答えします。利用者視点の客観的評価ですが、道の駅完走者が選ぶ北海道道の駅ランキングにおいては、2016年度、17年度ともにトイレがきれいだと感じた道の駅トップ10にランク入りしております。直近では、2019年度北海道じゃらん道の駅ランキングのテイクアウトメニュー部門で、道内120を超える施設がある中8位との高評価をいただいております。道の駅と地域生産者が連携し、地域の素材を生かしたベーカリーやお米のジェラート、お米煎餅などは、地域ブランドの形成や地域特産品として認知されております。
 また、開業時より農産物直売所をはじめ農産加工品や手作り商品の販売、ベーカリー、食堂への食材提供に地域住民の参画をいただいておりますが、現在では60名近くの方々に関わりをいただき、農村ビジネスの場として道の駅を活用いただいております。最近では、手芸を楽しむ皆さんの利用や、開業時より小中学生の総合学習の場として、また指定管理者においても地域貢献として村内児童を対象にしたクリスマス会などの季節イベントを開催し、地域経済のみならず、地域内のコミュニティ施設としても定着してきていると評価をしております。
 次に、施設運営における住民意見の反映ですが、道の駅に農産物を出荷されている農産物直売所生産者協議会の役員会を中心に、村、指定管理者と3者で必要の都度協議を行っておりますし、国土交通省においても道の駅の役割として道路利用者のサービス提供の場から道の駅自体の目的地化へと進み、現在は道の駅第3ステージとして地方創生、観光を加速する拠点へと位置づけられております。これらの観点から来年度の赤井川村創生総合戦略見直しの策定委員会の際に議論がなされ、ご質問のような住民の声を聞く場が確保できると考えております。
 なお、ご質問にありますように、道の駅運営においては、公の施設の設置者として施設の運営に問題点があれば改善を求めていくことは当然でありますが、指定管理者の自主事業における経営の点については指定管理者の裁量に委ねるのが基本となりますことをご承知おき願います。
 道の駅あかいがわも今年3月27日で開業6年目を迎えます。開業から今日まで来館者数は累計で345万人を数え、かつて交通の要衝だった当時と同様、赤井川村の玄関口として認識される施設になりました。この間、道央圏における道の駅の増加や高速道路の延伸、観光閑散期におけるドライブ観光者の減少、昨今の新型コロナウイルスの影響による経済の停滞など、道の駅あかいがわを取り巻く環境は社会情勢により大きく変化していくものと認識しております。今後におきましても、村の顔としての施設の維持管理をはじめ、村の産品集約化によるあかいがわブランドの向上、住民誰もが取り組める新しい農村ビジネスのきっかけづくり、都市と農村の交流拠点となるよう、村、指定管理者、参画する地域住民の知
恵を絞り、効率的、かつ地域活性化に資する施設となるよう運営を行ってまいりたいと考えております。


再質問で回答が不十分と思えた喫煙所の臭いの問題と、行政と管理者との良好な関係を尋ねたところ

 喫煙場所の環境改善ということだと思うのですけれども、基本的にたばこを吸う人が入るところなので、たばこを吸わない人は多分入らないのだろうなというふうに考えております。ですから、先ほどお答えしたように、指定管理者のほうの管理の中で適正にというか、きれいに管理してもらうということになりますけれども、ただ、臭いを除去したりだとかなんとかということは喫煙者側のどういうふうに思うかという部分で考えていけばいいかなというふうに思っていますので、あそこに煙を除去するやつですか、前に役場にもあったのですけれども、結構年間の維持費がかかるということもありまして、そういった部分からすると、あえて新たな施設を置いてやるというようなことは今のところ考えなくてもいいのかなというふうに考えております。

 村は指定管理の発注者でありますので、その部分からいくと、受託している道の駅の会社のほうとは契約関係で、きちんと良好な関係であるというふうに私は認識をしております。


以上の回答を頂きました。

※ 村民の方で「道の駅を何とかしてよ」という人は本当に多い。しかし、指定管理という性質上、これ以上、サービスの向上を期待する為には管理者である『道の駅赤井川振興株式会社』に直接要望を出すのが筋でしょう(これは個人でも可能です)。施設(建物)の管理は村(自治体)なので、上に紹介した質問(1~3)が限界だと感じています。
じゃらんでテイクアウト部門で8位というのを盾にされた気がします。実際にHP上のリサーチでは良い評価をされていない記事も目立ちますが、Googleの星の数も≪3.6≫、この数字は人気と言われている当別や七飯、木古内などと大きく変わりません。立地と清潔感がポイントを上げているように思います。レストランとお土産品、そして、特徴の無さが問題で、まだまだ改善の余地がある『道の駅』だと認識しています。別なアプローチも検討していますが、もどかしさを持ったままに議員を辞めるつもりはないので在職中に企画書一枚ぐらいは『道の駅赤井川振興株式会社』に提出してみようと考えています。企画の内容は、別の機会にご紹介させて頂きます。
全国的な問題だと認識していますが、指定管理の制度はとても難しく、賛否が分かれるところですが、良くするか悪くするかも、やはり利用者や住民の声。是非、ご意見がありましたらご連絡下さい。


以上です。