議員報告・人間万事塞翁が馬

一般質問2020年9月定例会
9月に行われた私の一般質問をご紹介します。尚、正確を期する為、基本的に議事録からの書き写し。若干、読みやすく書き換えている部分があることをご了解ください。

村長にお尋ねします。
 まず1点目ですが、『6次産業化』ということで、以前農産物加工施設特別委員会において選挙公約違反になるかもしれませんがと前置きをした上で、村として農産物加工施設を存続させる意思はないという内容の発言がありました。そこで、2年前の村長の選挙公約を読み返してみると、加工、流通、販売など、6次産業化を目指す取組を支援しますとあります。加工施設のできた背景や記録を読み返しても、村が所有することがイコール6次産業化への支援と一致させることは難しく、解釈にもよりますが、私自身は公約違反だとは考えません。ただ、一方で6次産業化への支援が実際に行われているかと調べてみても、これといった事業やそれに対するアプローチがあると思えない現状ではないでしょうか?
 6次産業の定義が広い分、支援も行いやすいのではないかと考えます。次世代農業者の連携を図るプラットフォーム作り、定期的な食品加工の講習会、パッケージ及び商品化支援、赤井川ブランドの確立と拡充、キロロや道の駅と連携した農産物の販売の拡大など、6次化の後押しにつながる支援は幾つもあります。コロナの影響で落ち込んだ観光ビジネスの再生も必要ですが、今コロナの影響で基本的な生活の豊かさを求める国民の傾向が強く、地方創生やふるさと納税など田舎の価値が上がっているのも事実です。それらを踏まえ、農業に対しての村独自の支援を考えるいいタイミングではないでしょうか。
 そこで、村長にお聞きします。現行の支援で6次産業化につながるようなものがあればお知らせください。また、今後村長として考えている新たな施策があればお伺いします。
 2点目、村のホームページについてお聞きします。村のホームページについては、村長は情報の鮮度の向上を目標に掲げていたと記憶していますが、情報の鮮度を役場職員に求めると、システムの使い勝手の悪さを指摘する声が何度となく聞こえてきました。原因はどこにあるのでしょうか?
 かなり古い話になりますが、村のホームページを立ち上げる際、ホームページの制作者としてアドバイスを求められ、設計図について担当者とかなり入念に話し合った経験があります。実は、現在のホームページはその当時に描いたデザインとほぼ変わっていません。特にここ数年でネットツールがパソコンからスマホに変わり、情報を得る方法も机の上から手のひらに移り変わりました。それを受け、情報発信の方法もいろいろと変わる中、赤井川村のホームページは20年前のまま。率直に言えば、現在の赤井川村のホームページは時代遅れで扱いづらいのではないでしょうか?近隣市町村のホームページを見ても、いつの間にかスマホ世代に合わせたホームページに生まれ変わり、更新回数も多く、情報の鮮度という面では比べ物にならない気がします。いち早く見直す必要があると思いますが、今後どのように運営、管理されようと考えているかお聞かせください。
 最後の質問です。120周年のさくらの森公園について。開村を祝って造られたさくらの森公園ですが、公園ができて1年、よほど無理をして眺めないと公園だと思えない状況です。今後どのように維持管理していくのか、方針をお伺いしたいと思います。植えた120本の桜は現在枯れているものはありませんが、同時に植えたと思われる植物たちが元気に育っているとは思えず、一見すると砂漠のような状態です。造成された土地なので、ある程度は仕方ないと思って見ていましたが、少しの雨で地盤が流れ、桜の木の中をのんびりと散歩する気にもなりません。雨の日や暗がりなどは、公園の中に入るのも敬遠するほどです。公園と名前がつくものを幾つか見てきましたが、あれが公園かと目を疑うような状態で、村外から来た知人を連れていったりSNSで全国の人に紹介できるような公園ではないというのが率直な感想です。公園として村が管理していくなら、とっても寂しい限りだと思います。村長が描くさくらの森公園、何かプランやお考えがあればお知らせください。


簡単に要約すると、
◎ 農業者支援として6次化を掲げ選挙公約にしましたがどうなっていますか・・・?
◎ 村のオフィシャルホームページ、そろそろ新しいものにしないと時代遅れですよ。
◎ さくらの森公園について
この三点です。それでは村長からの回答をご覧下さい。

◎ 農業者支援として6次化を選挙公約にしましたがその後どうなっていますか・・・?

 六次産業化につながる現行の支援でありますが、広義に言わせていただければ、新規就農希望者の受入れによる生産者育成支援を初め、生産物、加工品を含む販路拡大となるふるさと納税の推進、消費者へ安全、安心を届ける特別栽培農産物の確認支援、生活協同組合を介して生産者と消費者、村と消費者の交流から派生する生産物の消費拡大への支援。赤井川村国際リゾート推進協会を介して地場産品(加工品含む)の販路拡大支援など、村が積極的に関わりを持って進めている取組支援であると考えております。
 新たな施策についてのご質問ですが、村で生産される作物を原料にしたお土産品などに使える加工品作りの必要性は感じていますが、農業者の個別経営の中におけるマンパワー不足は紛れもない現実であり、村としては農業経営を安定させる支援に重点を置きながら、全産業事業者の中から生産、加工、流通をプロデュースできる組織の動きを見いだせれば既存の地場産業振興対策事業補助金の活用も視野に入れた初期投資支援も検討でき、六次産業化支援につなげることができると考えております。


◎ 村のオフィシャルホームページの件

 次に、村のホームページの現状と今後の運用についてでございます。1点目のシステムの使い勝手の悪さの原因はどこにあるのかというご質問ですが、地方公共団体における情報セキュリティー対策として個人番号利用事務、市区町村、都道府県、国とを結ぶLGWAN接続系事務及びインターネット接続系事務の3つに分類し、セキュリティー強靱化を図っています。村のホームページの情報更新は、この中でインターネット接続系事務に分類されます。庁内にインターネット端末を3台配置し、また全職員のパソコンより仮想上のパソコンを経由してインターネットへ接続する仕様となっており、接続先は都道府県と市町村が構築した自治体情報セキュリティークラウドを経由してインターネットへ接続しております。これにより情報漏えいやウイルス対策が高度化された反面、インターネットの接続に時間を要すること、作業中にフリーズしてしまうなど、作業効率が低い面があります。ホームページのシステムに難点があるのではなく、この点に情報更新の作業性に対する課題を有しております。 現在国においても、自治体内情報ネットワークの分離、分割による事務効率の低下を改善するために、効率性、利便性を向上させた新たな自治体情報セキュリティー対策の検討が進められているところです。
 次に、現在のホームページが時代遅れではないか、また今後どのように運営、管理をしていくのかというご質問ですが、ウェブデザインも昨今のスマートフォンの普及により大きく変遷しておりますし、ホームページの閲覧方法も同様です。また、今般の新型コロナウイルス感染症における村ホームページの情報につきましても多くの村民の方に閲覧いただき、重要な情報発信ツールであると改めて認識したところです。引き続き重要な情報発信ツールとして活用するとともに、先ほど申し上げました新たな自治体情報セキュリティー対策の動向並びにホームページリニューアルに対する費用を鑑みながら検討を進めていくこととしております。


◎ さくらの森公園について

 開村120周年さくらの森公園の今後の管理の方向性について、ご存じのように、平成31年4月26日に開村120年を記念して、未来の村の景観整備と記念すべき年を後世に伝えるべく、桜の植樹活動を行った経過にあります。当該場所は造成地でもあり、決して良質な土壌ではないところですが、植樹から2年を迎え、樹木も風雪に耐えてしっかりと生育しておりますし、自然の力で植樹地両側より中心部にかけての緑化も進んできております。当面は、芝をまくというようなことではなく、草を刈り込み、自然緑化の推移を見ていきたいと考えており、植物についても生育の状況を見ながら散水などの管理を行っていくこととしています。
 質問の中に全国の人に紹介できるような公園ではないということが率直な感想とのご発言もありましたが、昨年は小学生が自然学習の一環として開村120年の植樹地を訪れるなど学習の場としても利用されております。現地には、さくらの森公園との看板を掲げておりますが、植樹から一、二年という近視眼的な視点ではなく、桜植樹の目的である開村120年を記念する未来への景観づくりが開村150年へとしっかりと受け継がれ、この地が成木の桜色に染まるさくらの森公園となるよう管理を行っていきたいと考えております。


以上の回答を頂きました。ホームページとさくら公園については納得できる回答ではない為再質問をしています。
先ずはホームページについてやり取りについて。分かりやすいように黒字が私、青字を馬場村長の発言と分けさせて頂きました。です

ームページについて再質問させていただきますが、今朝の新聞に『もみじ祭』の記事が載っていました。多分2回目か3回目の掲載だと思うのですが、その広告の一番右の上辺り、「詳しい内容は赤井川村ホームページを御覧ください」と書いてあるのです。で、赤井川村のホームページを見て『もみじ祭』の記載がどこにもない。それが馬場村長の言っている情報の鮮度というふうな部分で生かされたホームページだと言えるでしょうか?最低限情報発信するとしたら、少なくとも新聞に出た部分の情報を捉えるようなホームページになっていなければ、これはホームページを出している方も恥ずかしいし、見る方も行く気がなくなるというようなものではないかなというふうに思うのですけれども、その辺どのようにお考えですか・・・?

ームページの情報発信の仕方という部分で、私が言ってきた鮮度を上げて情報発信してくるという意味では、やはり少し落ち度があるのかなという感じは今までもしています。連議員が指摘するように、見やすく、誰もが簡単に、今スマホの時代に対応するようなホームページにしていきたいという思いはすごく持っておりますし、できれば今すぐにでもやりたいというのが心情ですけれども、言い訳になりますが、そういったような経費的な問題もあって優先順位をつける上でどうしてもまだ手がつけられていないというのが現状ですし、先ほどお話ししたセキュリティーの問題も当然出てきますので、いましばらくそういった部分、なるべく気をつけて、今言われたチラシに出ていることはちゃんとホームページ見たらなるように気をつけていくように今後もしていきたいと思いますけれども、すぐリニューアルというのはなかなか難しいということだけはご理解をいただきたいなと思います。

金の部分というのも十分僕自身も考えなければいけないとは思いますが、やはり優先順位でいうと僕なんかは今この情報時代に2番手、3番手にする問題なのか?は声を大にして言いたいなと思います。国の今回の組閣でデジタル庁というのができるだとか、マイナンバーとキャッシュカードの紐づけだとか、そういうような部分でいうと非常にコンピューターの最適化というのを国もやっていくし、そのまま地方にも下ろしていくという現実が見えているので、優先順位の選択というのは当然村長がしていくべきことなのですけれども、ぜひアーキテクトになって、こういう情報発信という部分に関しては、けちらず、早めに。後志のほかの市町村のホームページ見ても、全部スマホ化されていますから。赤井川だけです、この地域の中では。だから、リニューアルして欲しいと言う要望に変えて質問を終わります。

ホームページの制作費や現代の管理料については担当者から聞いてきました。額面的なことまで書くのは止めておきますが、行政お抱えの業者はセキュリティーもしっかりしていてコスト高。ホームページの制作者として言わせてもらえば、「今の村のホームページ程度なら個人でもできるだろ!」という気もしますが、お金・人・知恵・安全、総合的に独自で制作することが良い判断だとは考えにくいのが現状です。
スマホ対応する為にもトップページだけリニューアルし、要所要所に外部リンクを利用すればローコストで見やすいホームページになると思いますが、そんなアイデアを現実にできる人材と実行するエネルギーがあるかというとイメージできないと言わざるを得ません。
村長も新たにリニューアルしたいけど優先順位を考えると今はできないし、お金もかかる事なのでもう少し時間を頂きたいと趣旨の内容なので、今後、どのようにホームページが活用されていくか動向を見守りたいと思います。
過去、使い勝手の悪さや、更新の鈍さから間違った情報やお知らせなどがありました。村民の方は見逃さず、何か気付いたことがあれば、是非ご指摘頂ければと思います。


次に、さくらの森について。

化がちょっと進んでいるみたいなことが書いてありましたけれども、僕としては全く進んでいないような気がするのですけれども、



これは入り口付近の画像です。入り口にこんな溝ができてしまっている。そのまんまです。これは、1か月とかの話ではないです。もう半年ぐらい前からこんな状態です。誰がここに入るのですか。草も生えていないし、多分春にマリーゴールドか何か植えているのです、入り口の中学校側に。そのマリーゴールドはほとんど瀕死状態です。肥料もあげていないのか、花だから肥料要らないと思ったのかどうか分からないですけれども、個人的にバーク堆肥か何か敷いて、そこに多年草か何か植えているのは何となく生きているような気がしましたけれども、ほかのものは全く生きているような状態ではない。



あと全国の人に紹介できるようなところの発言で、小学生が自然学習の一環として開村120周年の植樹地を訪れるなど学習の場として利用されておりますと書いてありますけれども、公園の中に入るとこれ(↑)があるのですけれども、これは何なのですか。よくよく見ると、道の駅の前に置いてある馬のFRPか何かで作ったものだと思うのですが、これ設置しているのですか。触ったら揺れます。触ったらぐらぐら、ぐらぐら揺れる。こんなものがぽんと置かれているのです。何の意味もなく置かれています。何かも意味が分からない状態で置かれている。そんなところに子供連れていって「これ何?」と子供たちは思いますよ。それに対してどういう回答をいただけるのかお答えいただけますか?

もそもあそこに緑化というか桜を植えるというのは、先ほど申したようにきちんと公園化をすると、将来に向けて公園化をするというようなことでやって、あそこを造成したということでありまして、最初から公園としてきちんと造成をして整備をするというような形の中での考え方でスタートしたというふうには私自身も聞いておりませんし、そういうふうな格好で管理をしていくというような。もう一つは、木の部分は別として、植栽の部分についてもボランティアさんなんかが気を使ってやってくれているというような状況で、村で資材分を用意したりだとかというのはあるのですけれども、直接的に花壇にするだとかなんとかというような格好の計画の中であそこに花が植わさっているというよりは、ボランティアさんが自分たちでちょっと手をかけてというような格好ですので、馬の部分も道の駅で鋳造したときの型枠があったので、それを有志の方が何か色を塗って使ってもいいかというようなことでの申出があったので、危険がないように、見栄えがいいようになるのであればということであそこに持っていって置いたというようなことでございます。
 何度も言うようですけれども、今すぐお金をかけてここに造成するというよりは、もう少し成木、もう少し大きくなってからあそこの周辺、当初あそこを造ったときには体育館の裏の池の部分だとか何かも含めてきちんと整備をしていきたいというようなことで当時いろいろ準備をしたというふうに記憶していますけれども、我々もそこを継承する形の中でもう少し成木になってからきちんと公園化をしていくというようなこと、こっち側の体育館の裏の池の部分も含めて、あの部分は村有地ですから、そういったことをこの先しっかり計画していかなければならないということを引き継いでいますので、そういった状況の中で今はあそこを管理しているということでご理解をいただきたいというふうに思います。


園というのはやはり自然にできるものではなくて、人間が管理して初めての公園です。公園の定義を調べてみると、公衆が集い、または遊び楽しむための公開された場所、区域。したがって、公共性の高い団体、組織によって供され運営されることが多いと書かれています。是非そういう人たちが集まる公園づくりというのも視野に入れて、あそこの土地を有効活用してもらいたいな。特に温泉に行った方なんかも目に入るところに大きな大きな看板出ていますので、ちゃんと公園と書いてありますから、あれがまさか、公園がなければまた考えも違うのかもしれないけれども、公園と書いてある以上は、やはりみんなが集まれるような場所になるべく早くしてもらいたいなという、これも要望を込めて質問を終了したいと思います。



板立てていて公園ではないといったら非常に怒られる話なのですけれども、先ほども申し上げたとおり、この先成木になって、生育状況を見ながら、当然生き物ですから、枯れたりすれば補植をしていくだとかということで、ある程度計画する中で今後、連議員が言われるように早めにというようなお言葉もありましたけれども、状況を見ながら余り見栄えの悪くないような格好にしてきちんと、看板を公園にしているのですけれども、条例でまだ公園という位置づけを村としてもしていないというのが現状なものですから、そういった部分をきちんと整理しながら、あそこは130年、140年後というか、150年を迎えるに当たって、できれば150年のときにはすごい桜が咲いているというようなことを夢見ながら今後将来的に向けて整備をしていきたいというふうには考えてございますので、よろしくお願いします。

苦しい発言ですよね。看板は『さくらの森公園』だけど条例では公園と言う位置づけはしていないという発言はいささか呆れる内容です。そもそも『120周年の祝い事』に疑念があります。今さら掘り返すつもりはありませんが「作っちゃった以上、村の責任として恥ずかしくないものにすべきです」。植えっぱなしで130年後150年後に桜が満開に咲いて村民が集う公園になると言うのは幻想。集う公園にする為には、今後もある程度の予算建てをして管理して行かないと、「看板はあっても桜なし」になるのではないでしょうか・・・?こちらも動向を見ながら、村の中では数少ない名所になるように注視していきたいと思います。

以上9月に行われた一般質問でした。