議員報告・人間万事塞翁が馬

議員報酬について

議員報告として議員報酬について書いてみようと思います。

賛否はあると思いますが議員の姿勢につながる話なので私の考えをお伝えします。

議員になる遥か以前のこと。
集まった友人たちと「議員なんて報酬はいらんだろ!」「費用弁償だけでいいんじゃないか?」「時給1000円もあれば充分じゃない!」なんて話をしたことがあります。

現在議員になって思うのは、「その考えは少しずれていて、少し当たってる」そんな気がします。
ただ率直に「議員報酬は必要ですか?」と聞かれたら、今は必要ですと答えるでしょう。

「そりゃ、貰う立場になれば、そういうよな!」て怒る方もいるかもしれませんが、ボランティアで行う議会を想像してみて下さい。
先日ご紹介した何ページにもわたる分厚い議会資料をしっかりと読み込んで行くでしょうか?
もしかすると、寝ちゃう議員がいたり、黙ってる議員や、勉強不足、経験不足の議員、理念や信念を待たない議員がいて、
そのような議員が村の施作のジャッジ(采配)を行う。困った方向に行かないでしょうかね。

現在、赤井川村の議員報酬は月額188.000円です。
副議長219.000円、議長290.000円、それ以外に委員長報酬があるはずです。
<議長の報酬が10万円以上高いのは僕もビックリしました(笑)>

これは民間企業で言う総支給額ですね。

一方、昨年一年間、どれくらい議員として稼働したかを私のGoogleカレンダーで数えてみました。
なんと52回。

これはスマホのカレンダーに残った予定の数で1~2時間の会議もあれば、丸一日の会議も同じにカウントされています。
コロナの影響で一昨年よりは少ないことは間違いありません。通常、年間55~65回程度はあるかもしれませんね。
更に、赤井川村の議会の約束事として住民のお葬式には出席することになっています。(上の数字にカウントしていません) 

――――「さて、報酬と労働日数を紹介しましたが、この数字、皆様はどう思われるでしょうか?」

手取りは月額16万円ぐらい。この中から保険や年金、所得税などを払います。だから、一般のサラリーマンで言うと手取り10万円ちょっとになるのかな。
高いか低いかという議論は色んな考えや立場で違ってくると思います。
ただ、理想論で言えば議員報酬はもう少し高くするべきではないでしょうか・・・?
手取り10万円では、子育て中の方が議員になることは難しい。本来であれば「専業議員」が理想でしょう。
とても10万円では無理。
議員の仕事が中途半端に見えるのはこの報酬の低さが原因でもあり、議員活動を見えづらくする原因です。
僕も夏場は畑中心の生活なので、やっぱり畑で汗を流している姿を見た住民は、議員としての評価を下げることでしょう。

報酬の価値は「議員の質」にも関係があります。
一般的に仕事はやればやるほど報酬に反映するものですが、議員活動は逆。
原則活動すればするほど、時間も経費が掛かかります。特に時間をケチると活動自体にも影響が出てきます。
当然、村議会議員には「政務活動費」は支給されておらず、各種調査やチラシひとつ作っても自腹。やればやるほど時間もお金もかかるのです。
「じゃ、何もやらない」ってことになると最悪ですね。
「議員の仕事はしなければいけない。でもそれだけで食っていけない」という現実があるのをご理解いただけたでしょうか。

議員の仕事が見えない。おそらくこう言ったご意見は議員に対する不信感から来るものです。
その為に、各議員は責任を持った仕事をしなければいけないのです。

ここまでは、ザクっと一般論を述べたつもり。ここからは赤井川村議会の現状や思いを少し加えさせて頂きます。

先ず、住民の皆様は「しっかりと我々を監視してください」
マンネリ化した秩序が生み出すものは緩みです。緊張感のない態度は時代を停滞させます。
一年生議員の私が言うのも恥ずかしいぐらい、議員活動に個人差があるように感じています。
残念なことにそれを洗い出すことはできません。また「誰が?」という質問にも答えることは無理です。

ただ、寿都町や神恵内村の核のゴミのような問題が起きた時や、時代の流れが大きく変わろうとするとき、
誤った方向に生かない為には、議会の質が問われるでしょう。
その為にも、住民は絶えず議会にプレッシャーを与えるべきだと思います。

選挙も同じ。
選挙結果と議員の能力は一致するものではありませんし、それを見極めるのは本当に大変だと思いますが、
血縁や知り合いという物差しだけで議員を図るのではなく、議員の思想と活動にふれて大切な一票を投じてもらいたいと思います。
「思想と活動が見えないから困る」という方もいるとは思います。
議会の傍聴に行くのもひとつの方法だし、広報での議会だより、または、節度のある時間帯に押しかけてみるのも良いかも知れませんね。
――――「活動のない議員は論外です!」

最後に、先日新聞で見つけたこんな記事から、、、。
元Jリーグの理事を務めた「米田 恵美さん」の記事の一文をご紹介します。

「異論を唱える文化を作る為には人材の流動性を高め、多様な視点を組織に入れる必要がある」

これはオリンピック委員会の森発言にふれ、組織改革に向けた実体験からくる言葉のようですが、
赤井川村議会も同じです。「今の議会がダメだとか」「誰がダメで誰が良い」とかの問題ではなく、
人材の流動性を高め、多様な視点を組織に入れる必要があります。
特に、デジタル化が進み、仕事のスタイルやモノの価値が変わろうとしている時代、
もっと
若者へのメンバーチェンジが必要でしょう。
これは僕も含めてのことで、近い未来にフレッシュな発想と行動力を持った人材が村や、もちろん国を動かかして行くべきです。

オールド世代の作る政治はやはり老人政策に偏りがちです。これから更に世代バランスが崩れ、若者に負担が多くかかるでしょう。
その為にも。若者の政治参加は必須課題だと考えます。

村議会議員としての選挙で掲げた公約はひとつ。議員報告をしっかりとやること。
新たに村議会議員としての目標です。

それはフレッシュな人材の参画を促すこと。


次回の選挙までに多くの若者の立候補を呼びかけたいと考えています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。