議員報告・人間万事塞翁が馬

一般質問2021年度9月定例会
2021年9月の定例で行った一般質問の紹介です。

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コロナの終息が見えず対応に追われる日々が続いていますが、「今後、これはいったいどうなるんだろう」という住民から聞こえた不安の声をいくつかをお伺いしたいと思います。情報提供も含めて率直なお考えをお聞かせください。

先ずは村をPRする為のイベントについて3点村長にお伺いします。

先ず二年連続で中止になった『カルデラ味覚まつり』のこと。
メロンやスイカなどの食べ放題で多くの来場者をおもてなししてきた夏の大きなイベントですが、その中で、今では数少なくなったメロンの生産者に依頼したメロン、二年連続で使われずに終わったことは、少なからず生産者のひとりとしてやりきれない結果に終わりました。判断の甘さ、遅さを感じる部分はありますが、メロン生産者だけに限らず、祭りが中止になった事での影響や中止を受けて生まれた不満や意見など村長はどのように感じているかお知らせください。
更に、カルデラ祭りは産業祭りとして赤井川村のPRや住民の村民意識の向上にもつながる重要な行事ですが、今後どのようなイベントにしていくか?二年間の中止を受けて、開催時期、開催場所、イベント内容など再検討する時期に来ているのではないかと思いますが、どのようにお考えかお伺いします。
村長は『活力あふれる村づくり』を明言されています。
カルデラ祭りやもみじ祭りなどを含め、交流人口の増加につなげるチャンスがなくなることは本当に残念なことですが、コロナ禍においてリモートだから何もできないではなく、リモートだからこそできる活動を始めている地域も増えてます。SNSやブログ、またYouTubeなどの動画を活用した地方再生への取り組みが中心で、例を示させていただくと、近郊では余市がYouTubeでお祭りを開催したり、壮瞥町や沼田町ではSNSを利用した移住定住の促進事業、管内では真狩村やニセコ町は日頃の情報発信の努力で住民の倍以上の人がSNSのフォロワーとなり、コロナ後の活力につなげる為の手段になろうとしています。一方、我が村ではフェイスブック・インスタグラムの公式アカウントはなし。ツイッターは数年前に開設した公式アカウントがありますが、今では負の遺産(レガシー)となっています。
小さな村だからこそ、平等に情報発信できるSNSを利用しウイズコロナ時代の活力にすべきだと考えますが如何でしょうか?

質問の展開上教育長へお伺いする質問を挟ませて頂きます。
中学生の海外研修についてです。現在、高校一年生の生徒が二年前にオーストラリアにホームステイしたのが最後で、二年間事業が実施されていません。直近の予定は、以前、教育長からお知らせ頂いていますが、ウイズコロナにおいて季節が真逆の南半球に行くことが本当に良い選択か?また、ホストファミリーの高齢化も原因で受け入れが今後可能なのかも心配なところです。我が家の子供達も貴重な経験をさせて頂いたので、是非、継続してもらいたいのですが、事業そのものを見直し、行先や時期など考える時期に来ているのではないかと思いますが、お考えをお聞かせください。

(再度村長に、、、。)
このように色々と疑問に思うことは多く、それらが不安や不信につながることは言うまでもありません。特にコロナ禍においては、私が聞いた限り、男性より女性の方が日々の生活、病気、ワクチン、救急体制など、不安が強いと感じました。そのような迷いに応えるためにも、村のリーダーである村長の丁寧な情報を発信が必要と感じています。真狩村の岩原村長は毎日のブログ更新で住民目線の疑問や村の魅力を紹介し、効果を上げていると日本経済新聞に掲載されていました。こんな時代だからこそ、村長としての情報発信が住民に対する心のケアーにつながると考えます。オフィシャルとしての丁寧な情報発信を要望した上で、何かお考えがあればお聞かせください。

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カルデラ味覚まつり、中止の影響と今後どのようなイベントにしていくか?という質問に対しての答弁です。


祭りが中止になった点については、コロナ禍の状況下ではやむを得ないと考えていますし、最終的に実行委員会が開催に向けて協議を進めている最中に私の判断で中止を要請した経過がありますので、関係する方面には判断が遅いなどの不満や意見があることは承知しており、批判として受け取るしかないというふうに考えてございます。
質問の2番目として、カルデラの味覚まつりのイベント内容など再検討の時期が来ているのではないかというご質問でございます。祭りの在り方については、相当前から実行委員会の中で協議が持ち上がっておりましたが、結論が出ないまま今回まできていた状況にあります。ただ、コロナ後の祭りやイベントの在り方についての方向性をきちんと定めることが必要であるとの認識で、村から既に議論の場の開催を呼びかけさせていただいており、特に実行委員会を構成する組織においては組織内での議論も踏まえていただき、12月中には方向性を定めて次年度以降の取組につなげたいというふうに考えてございます。


SNSを利用したイベントや情報発信について。

SNSが平等に発信できるか否かは、扱うツールや認識の違いによって違いはあると思われますが、行政としては必要とする人に必要とする情報をできる限り迅速に届ける努力は必要だと考えております。今後もいろいろと模索しながら、行政としてできる限り迅速な情報発信に努めたいと考えております。

次に教育長へ中学生の海外研修について聞きました。

中学生の海外研修につきましては、外国人との交流を深めることを通しまして異文化理解するですとか、国際人としての知識を高めるとか、コミュニケーション能力の向上を図るとか等を目的として、本村国際交流事業の要の事業としてオーストラリア、ストラスモアセカンダリカレッジとの交流を行ってきたもので、17回の歴史のある事業でございます。本事業については、これまで生徒の外国あるいは異文化等に対する垣根を取り払ったり、英語学習の動機になったり、あるいは将来進むべき道に示唆を与えたりするなど大きな成果を上げてきた事業であり、今日のグローバル化への対応にいち早く本村取り組んできたということで他市町村からも注目されている事業でもありますし、より一層の充実を図りながら継続していきたいなと考えている事業であります。
議員ご指摘のとおり、コロナ禍により昨年、本年と実施できていないものでありますが、今後の事業の在り方については改めて議員の皆様にお諮りしたいと考えているところでありますが、考えをということですので、現時点の考えを申し上げますと、ご質問の交流先についてはストラスモア校との交流の継続を考えているものであります。その理由としまして、まずはこれまでの交流の積み重ねがある、それから我々を快く受け入れてもらえる、そういうところであるということ、さらには何よりも生徒の安全上、治安のいいところであるということが大きな理由になるかなというふうに考えています。また、海外の旅行ということに関しましては、現在ほかの国ということですが、ほとんどの国への渡航に対しまして受入れ国で一、二週間の待機をしてからでないと入国できないということ、あるいは帰国しても同様の状態になるということから、条件的には大きく変わらないということ、それからオーストラリアはコロナウイルスに対しては非常に厳しい対応をしておりますが、そういう意味では感染症に対して非常に安全な国であるということも言えるというふうに考えますので、子供を送り出す上で適地というふうに考えるものです。さらに、ご心配していただいていますホストファミリーにつきましても双方向の交流をしているということから、確保しやすい国であるということも理由の一つというふうに考えるものであります。
加えまして、本事業については社会教育事業というふうな位置づけで夏季休業中に実施しているものですが、この時期というのは学校の教育課程上、非常に都合のいい時期だと、負担がかからない時期だということで学校からの話も伺って、
それに合わせてこの時期に行っているものですが、この時期というのは北半球諸国というのは夏ということで長期の休業に入るということから学校間の交流が難しくなると、ただ南半球のオーストラリアに関しては学校がまだ課業しているということもありますので、学校訪問、それから交流が可能になるということもあります。
以上、7点の理由についてお話しさせていただきましたが、これらのことからオーストラリア、そしてストラスモア校との交流を第一に考えていきたいなというふうに考えているものでございます。


最後に村長に戻って、オフィシャルとしての丁寧な情報発信を要望しました。

オフィシャルとしての丁寧な情報発信を要望した上で、何かお考えがあればお聞かせくださいというご質問でございました。私としては、今後も胸を張り、自信を持って情報発信ができる村づくりを村民の皆さんと共に進めていきたいというふうに考えてございます。

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ここまでは、間違いないように議事録からの写しになります。
その後、再質問を行いました。
長くなるので再質問の内容は要約してお伝えします。
あくまで私が感じた回答の要約になりますので正確な情報を知りたい方は村のHPから議会事務局のバナーをクリックし議事録(令和3年第三回年9月定例ファイル①)をお読みください。

カルデラ祭りやイベントに付いて、

村長自身も今後意気込みを持ってやっていきたいという回答を頂きました。ただ、実行委員会主体で村がサポートする体制は維持し、年内には次年度以降の在り方を検討しますと言った内容の回答と、SNSの利用は、防災無線や広報を利用しながら必要な情報をなるべく敏速に行いたいと言う内容。人員不足でなかなか思うように情報発信ができていない現状を説明されていました。

また、教育長からは

昨年本年と行われなかったオーストラリア研修に付いて、コロナが治まったら何らかの形で継続していくことが望ましいと考えているとのとこ。更には、議会と相談しながらどのような形で実行すれば良いのかご相談をしながら進めていきたい
と言う回答を頂きました。

特にオーストラリアの研修に付いて、本年の予算をどのように持ち越していくのか(行政は単年度収支)議会を含めた検討が必要な為、早急な措置が必要だと、議会終了後、教育長ともお話をさせて頂いた次第です。
特に現在赤井川中学校3年生及び、3年生を持つ親にとっては大切な問題なので、なるべく早くコロナが治まり、実行されることを期待するとともに、経過を見ていきたいと思っています。

以上